ガリレオ8話の蒼井優の凄い演技力に絶賛！犯人の女優を恐ろしく熱演

6月3日ドラマ「ガリレオ」第8話で犯人役を演じた女優・蒼井優さんの名演技の凄さに魅了され、見ていて引き込まれました！大女優・大竹しのぶさんを彷彿させるような、迫力のある名演技に１分１秒、お話に吸い込まれている自分がいました。蒼井さんが作り出す顔の表情と全身の表現力から、犯人の精神的な怖さをじわじわと感じました。

独特の綺麗さがあり、役に入り込んだ表現力が好きで、蒼井優さんの出演されるドラマや映画をいくつも見てきましたが、今回のガリレオの演技には感動してしまいました。


ガリレオ第8話は「演技る」、蒼井優さんは舞台女優・神原敦子役、花火大会の日に演出家が殺害される事件、犯人の考え抜かれた功名なトリックを、福山雅治さん演じる天才物理学者・湯川学が解き明かす内容でした。


殺害された演出家と神原は、合鍵を持つ仲でありながら、神原は見下されていた。

警察が殺害動機があることを疑いだし、神原に問いただす場面




一瞬にして表情を変え、恋人を思っていたという思いを涙に変える演技をしました。
すごいと思ったのは、恋人の死に涙する神原の中に、これは女優として演じているだけだ、といわんばかりの繊細な部分を表現しているのです。

そうすることで、視聴者にはっきりと疑わしさも表現しているところが、名演技だと感じました。



神原の舞台の練習場所、神原と話をするために現れた湯川に、神原は会話をレコーダーに記録したいと言い出す。神原はあったことを全て記録することで、いろいろな場面を演技に役立てている、根っからの女優魂のある女性。

しかしその行動は、端から見たら、ぞっこんすぎてストーカーのような精神的な怖さのある人物に映っている。


トリックを暴くという湯川に対して、知的なゲームで演技の参考になると言ってのける神原。湯川の
「では、あなたご自身に疑いがかけられていたとしても、その追いつめられる緊張感、演技に生かされてしまう。そういうわけですね？」という問いに対して、貫禄のある落ち着いた様子で「当然よ。ワクワクするわ。」とさらりと言い退ける。



犯人が持つ犯罪に対するゾクゾク感を、じわじわと見せる表現、そして緊張感の中の静かな平常心、このような犯人が持つ異常な考えを、まるで自分のもののように確信させる演技はあっぱれでした。

この辺りでお話は半分を過ぎていましたが、蒼井優さんの圧巻の演技にどっぷりお話にのめり込んでいる私がいました。



神原のトリックを全て物理的に再現して証明した湯川に対して、「素敵！何て面白いの湯川先生って。そうです。全て先生の仮説通り私が殺したの。」と笑いの中に、本当に湯川の才能を嬉しがる難しい犯人の思いを見事に表現していました。

「追いつめられる犯人はこんな感情になるのね。」と言いながら、犯人の心の中で起る血の逆流するような感情と指のしびれるような衝撃を、声を震わせながらレコーダーに録音しながら役に役立てようとする、犯人の狂った感情を迫真に迫る演技で熱演しました。



「模範囚でいれば１０年もすれば帰ってこられるでしょ。そのとき私はもの凄い女優になってる。考えただけでワクワクするわ。」


それは自分満足にすぎないと言い、立ち去る湯川。

最後は涙を流しながら、狂ったように大声で笑う神原で幕が下りました。



神原は屈辱の感情に涙したのか、人を殺してまで演技を磨きたいという気持ちが狂っていることに気づいて声を荒げて笑ったのか、それとも犯人にしか分からない狂った心の動きに狂った泣き笑いをしたのか？

神原の心の中ははっきりさせませんでしたが、犯人の内面にもつ恐ろしい感情を、迫真に迫る演技でじわじわと表現し、迫力のある表現力で引き込まれる演技をしていました。


蒼井優さんの最高の演技に終止目が離せない、ガリレオ史上最高の回だったと思います。

蒼井優さんの演技にハマり、また見たい気持ちでいっぱいです。

将来ガリレオ３シリーズ目が実現されることがあれば、犯人役として、是非再度ガリレオに登場して欲しいな〜と強く願います。